2019/07/09 15:32


◎すべては胃ガンの切除手術から始まった  

 安藤啓次郎さん(76歳)が胃ガンの宣告を受けたのは昭和61年。ちょうど60歳のときでした。 

安藤さんは調理師で、病院に入院している患者さんのために食事を作る調理師の仕事をずっと続けていましたが、定年退職で新しい職場につき、第二の人生を歩み始めようとした矢先のことでした。  

 幸い手術で助かりましたが、以来さまざまなことがあり入退院を繰り返しました。一時は生死をさまよう状態になりましたが、15年目にしてたまたまキレート水に出会い、驚くべき回復を見せたのです。  

 その急激な改善にいちばん驚いたのが、長年連れ添って看病を続けていた奥さんの澄江さんでした。その澄江さんに、お話をうかがうことができました。  

「主人の家系は長生きで、みんな90歳以上まで元気でした。ですから60歳で胃ガンになったときも、きっとこの人は助かると思っておりました。ガンは胃の上部にあって全摘出になりましたけれども、まだ体力があったせいか、手術後はぐんぐん回復して2年くらいは元気に勤めていたのです」(澄江さん)  

 ところが、3年目くらいから体調がすぐれないというようになりました。そして手術後5年目にあたる平成2年9月、大変なことが起こったのです。  

「その日、朝食になかなか起きてこないので起こしに行ったんです。ところが、いくら呼んでも起きる気配がありません。不審に思って顔を叩いてみると意識がないのです。 

驚いて救急車で病院へ行くと、一過性脳虚血発作とのことでした。そのまま入院となり、検査の結果、肝障害と高血圧があることもわかりました。 

3週間ほどで退院となりましたが、1か月後の11月には貧血で再入院しました。これは1週間で退院しました」(澄江さん) 


◎貧血は医療ミスのせいだった!?  
 

 安藤さんの体は、想像以上に悪かったようです。退院したあとも体調はすぐれず、ひどい食欲不振が続いていました。  

 そして年を越した平成3年2月19日、胆嚢が炎症を起こして破れ、その膿がお腹中にまわってしまったということで、また入院になりました。このときは3か月半のあいだ、腹腔内の膿を出しながら輸血と点滴を行ない退院となりましたが、その後11月ごろになってまた肝機能が低下して非常に危険な状態となり、手術が行なわれました。  

「主人はひどく痩せて、70キロあった体重が半分の35キロまで落ちていました。担当の先生からは『助かる見込みは五分五分』と言われましたが、手術は成功して、翌年(平成4年)2月に退院しました。 

痩せおとろえて見る影もありませんでしたが、本人は以外に元気で、主人の生命力に子どもともどもあきれていました。また、このころはまだ、病院の先生には感謝の気持ちでいっぱいでした」(澄江さん)  


 ところが、やはり安藤さんの体調は上向きになりません。食欲不振は続き、ひどい貧血によって入退院を年に5~6回も繰り返していました。  

 そんな日々が5年ほど続いたあとの平成9年3月、病院から夢にも思わないようなことを説明されました。  

「それはびっくりしました。平成3年に行なった胆嚢の手術で使用した管が、体内に残っているので、これを手術で取り出すと言うのです。 

その間いろいろな検査をしていながらわからなかったのかと、腹が立ちました。2時間の手術のすえ取り出すと、10センチくらいの長さの管が出てきました」(澄江さん)  
 

 ただでさえ体力が弱っている安藤さんなのに、さらに無用な手術によって大変な思いをすることになってしまったのです。 

このようなことはときどきマスコミで報道されていますが、表面に出るのはほんの一部なのかもしれません。 

信頼している患者側にしてみれば、驚き以外に言葉が出ないのは当然でしょう。 
  
それでも手術後の安藤さんは、以前ほどの貧血はなくなったそうです。 


◎数々の健康食品も効かなかった  

 しかし食欲不振でガリガリに痩せているのは変わりありませんでした。  

 そのころ、澄江さんはふと思い出したことがありました。澄江さんのお父さんは薬剤師として薬局を経営していました。  

「父もやはり胃が悪かったのですが、自分のために薬を調合することは一度も見たことがありません。 
薬はいっさい飲まず、薬草を取ってきて飲んでいたのです。それを思い出して、4年ほど前(平成10年)からイチョウ葉、熊笹、酵素、プロポリス、ロイヤルゼリーなど、さまざまな健康食品を次々に主人に飲ませていました。 

でも、どれもいまひとつはっきりした効果は出ませんでした」(澄江さん)  


 安藤さんの体調は以前と変わることなく、次第に年齢とともに体力が衰えていきました。 

病院へ行くときは澄江さんが付き添いますが、家を出て10メートルほど歩くと「やっぱりタクシーで行こう」と言うことが多くなりました。 


ご主人の足腰の衰えがここへきて急激に進んできたように思え、澄江さんには「このまま衰えて、やがて寝たきりになってしまったらどうしよう」という不安が大きくなっていました。  


 そんなとき、たまたま近所に健康食品の店が新しくオープンしました。そこでキレート水の話を聞き、試飲用にもらった3日分を、自分の分もご主人に飲ませてみました。それが平成13年8月のことでした。 


◎歩けなかった主人が駆け出した!  

「キレート水を飲ませて3日目に、本当に驚くことが起きました。ちょうど病院へ行く日でしたので、いつものようにタクシーを呼んで出かけようとしたのですが、靴をはいて玄関にでると主人が私の前をスタスタと歩き出したのです。 

こんなこと、10年以上なかったものですからびっくりして『どうしたの?』と聞くと、『今日はなんだか足が軽いんだよ。歩いて行こう』と言うのです。 
それでバスに乗って行ったんです。  


 それだけじゃありません。帰りもバスで帰ることにして、歩いてバス停に向かっていると、主人が『バスが来た』と言って駆けだすではありませんか。 

転びでもしたら大変と私は慌てましたけど、本人はケロッとしていました。バスに乗ってから何ということもない主人の顔を見て、あらためて胸がいっぱいになってしまいました。  


 これは良いと思って、その後もキレート水を購入して毎日80~100ccずつ飲ませると目をみはるほどに元気になっていって、毎日主人を見ているのが楽しみになりました。  


 最近ではときどき買物にも出かけますし、病院へは一人で行くようになりました。いちばん驚いたのは、一人で自転車で石油を買いに行ったことです。本当にこんなこと、考えられなかったものですから、夢のようです。娘たちをはじめ、近所の方々も『このごろずいぶん元気になったわね』と言ってくださいます。  


 薬は、以前から6種類ほど飲んでいたのですが、半年前からいっさい飲ませないことにしました。それでも血液検査で『順調です』と言われました。『薬が効いてきましたね』と先生が言うので『ハイ』と答えてきたと、主人が笑って言っていました。  


 現在ではキレート水は1日に30~50ccと量を減らしましたが、続けて飲んでいます。これはもう死ぬまで飲みつづけるんだろうねと、主人と話しています。もちろん私も一緒に飲んでいます」(澄江さん)  


 ずっと35キロ台だった安藤さんの体重は、キレート水を飲みはじめて少しずつ増えていき、現在では38キロになったそうです。本人も体調が良く、残りの人生を生き抜く自信をもって毎日生活しているそうです。